八重垣遊郭(香川県高松市)

四国の玄関口に位置する高松港付近に、瀬戸内海に突き出た小さな半島がかつての「八重垣遊郭」だった。

昭和5年当時で「貸座敷は目下三十四軒あつて、娼妓は百八十人」という規模だったが、その大半が大阪や中国地方の女だった(『全国遊郭案内』)。

戦後は赤線に移行、「北の新地」「東浜」と呼ばれ、「五十四軒に百七十人ほど」という規模で、戦前からほぼ同程度に推移していた(『全国女性街ガイド』)。

現在は特殊浴場の街と化していて、現役店舗に混じって古い妓楼風の家屋が若干ながら残っている。


城東町の商業地図

半島状に突き出ているいったいすべてが城東町。

恵比須神社より先が「クラブ」と称する店舗が並ぶ現役色街で、この辺りがかつての八重垣遊郭。

半島の先っぽが工場や倉庫街。


城東町の街並み

奥に特殊浴場の店舗が見える。

東浜恵比須神社

鳥居に「萬民快楽」の文字が見える。

東浜恵比須神社の玉垣には「新地睦会」という文字が見られ、遊郭の信仰を受けていたのがわかる。

さらに小さな玉垣には妓楼の屋号らしき文字が見える。

城東町の街並み

特殊浴場に混じって、1階をカフェー風に改装した家屋が見られる。

上写真のカフェー建築

城東町の路地裏

城東町に残る妓楼建築

この家屋の1階右側にアーチ型の入り口が見られる。

カフェーに改装したものか。

城東町の街並み

城東町に味のある家屋があった

対岸の港から望む城東町の街並み


2015年1月 訪問