熱海糸川(静岡県熱海市)

通称「糸川べり」と呼ばれた戦前からの私娼街で、戦後は赤線に移行。

『全国女性街ガイド』によれば、「七十四軒に約三百名」という規模だった。

古くからの温泉街で、「ざるそば」と呼ばれた酌婦たちが関東大震災後に糸川べりに集められ、玉の井風の集娼がつくられた。

昭和25年の大火で焼失後、跡地は新宿風のカフェー街に変貌。

現在もカフェー建築が集まる街並みが見られる(上記建物は現存せず)。

 


熱海芸妓見番

現在も現役の花街で、週末には「熱海をどり」も見られる。

昭和30年当時、芸妓は430名。

初川沿いに見られる看板建築

現在はタクシー会社が入っているが、元々何だったかは不明。

旧カフェー街の街並み

右手建物は冒頭写真の「千笑」だが、現在は取り壊されて存在していない。

「千笑」の玄関部分

塗装がはがれ、豆タイルが露わになっている。

「千笑」向かいの美容室

2階の外観にカフェー建築の意匠が見られる

カフェー建築が向かい合う路地

上記写真の左手にあるカフェー建築

向かいに建つカフェー建築

上記カフェーには「つたや」という屋号らしき文字が見られる。

「つたや」の並びにもカフェー建築が並ぶ

大箱のカフェー建築

「つたや」の建物が向こうに見える。

糸川べりのカフェー建築

現在もスナックなどが入り、空き家化されずに利用されている。

赤線遺構がなくなる昨今、あまり大きくないエリアにおいて密度が高く現存している理由はそんなところにあるのだろう。

旧カフェー街の街並み

正面に見えるのは糸川

上記写真の左手に建つ理容室

2階部分には鮮やかな豆タイルが敷き詰められている。

梅花が咲き誇る糸川の風景

 


2014年2月 訪問